仕事で怒られること

サラリーマンであれば、(サラリーマンでなくとも)誰しも仕事をしている中で、怒られたり失敗したりする経験があると思う。
後々振り返ってみれば反省然りなことなのだけど、それでもしばらくはとにかく落ちこむ。
そんなことも出来なかった自分に対して、そんなことにも気が付けなかった自分に対して、とにかくなさけない自分に対して、とにかくへこむ。

心を病みやすい人は完璧主義者である場合が多いと何かで聞いたことがある。
私はそんなに心を病みやすい人間ではないと自負しているが、それでも怒られればへこむし、失敗すれば悔しい思いをする。
完璧主義者ではないけれど、やや完璧主義者といえるところはある。
「こうであるべき」という思いはそれなりに持っているつもりなので、自分の中に持っている「こうであるべき」の基準に自分が満たないでいると、恥ずかしかったり情けなかったりで、即ち失敗であると判断してしまう。
自分の能力を適正に判断出来ずにただただ理想をかざしているせいで、とにかく「こうあるべき」の基準が高い私は、多くの場合、自ら定めた「こうあるべき」基準に届いていない。
そうなると、行った仕事に対する私自身の評価は「失敗」となる。

タイミングの悪いことに、その仕事について周囲から怒られることがあると、これは更に厳しいことになる。
私自身が「失敗」と判断してへこんでいるところに、更に周囲から怒られることで、失敗したことに傷ついている自身の心に更に塩を塗られる状態となるのだ。
ただ、注意すべきは、これ、決して怒ってくる周囲に非があるわけではない。
周囲が怒るだけの事実がそこにあるということなのだから、それ自体には何もおかしなことはない。
単に、私に対して怒っているのが周囲の人と自分自身の2人になってしまっているというだけの話だ。

私が周囲に対して怒ることも勿論ある。
だから分かるのだけど、怒るのも結構体力を使う。
相手の考え方などもしっかり把握したいし、相手に伝えるべき言葉は選ぶべきだし、最後の落としどころもちゃんと見定めておく。
そこまでしっかり準備することが出来ない場合もあるけれど、とにかく「怒る」というのはかなりしんどいし大変なのだ。
怒られることは嫌だしへこむけど、怒る側の人も相応の覚悟をもって怒っているのだと考えると、ほんの少しだけ、いつもとは違った視点から状況を把握出来るようになるかもしれない。

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